「ダーツ」とは
ダーツは、500年以上も前にイギリスで生まれた伝統あるスポーツです。
ダーツには、ハード(スチール、ステンレス)とソフト(プラスチック)があり、当法人では、安全でかつ安心してプレーができるソフトで行っております。
ダーツの魅力は、性別や年齢に関係なくまた難しい技術の習得も必要でなく誰にでも楽しくプレーできることです。
競技は、一定の点数をもって区分しているダーツ盤に矢を投げ、刺さった所の点数を争います。
投げる瞬間の集中力、投げる時の運動力、点数を合計する計算力、それに判断力や忍耐力に社交性等が加わり、元気な高齢者づくりができ、これからの日本の『健康寿命』延長に繋がる最適なスポーツとなっております。
また、適度に脳が刺激されて【認知症予防】に効果的で、1つのゲームでは軽く歩く【三千歩の散歩と同じ運動量】だとも言われ,さらに屋内で行いますので天気にも左右されず、広い場所も必要ないことから、【介護予防】に最適なスポーツだと勧められております。
(1)点数の数え方 〈特定非営利活動法人福岡県ダーツ協会のルール〉
(2)ダーツボードの配置
ダーツボードは、床からボードの中心までの高さが1.73m
で20の数字が真上にくるようセットします。スローイングラインは、ボードの真下の床から2.44mの位置になります。
(3)ダーツの持ち方
持ち方は、ダーツのスローイングをスムーズにするための重要なポイントになります。持ち方は、大きく分けて、4本がけと3本がけがあります。どちらが良いかは、実際にダーツを投げてみて、ダーツをスムーズに気持ちよく投げられ、ダーツが蛇行したり、左右に大きくぶれたりしなければ良いのです。
- 3本掛け・・・親指、人差し指、中指
- 4本掛け・・・親指、人差し指、中指、薬指
(4)スタンスの取り方
スタンスには、3タイプあります。実際に自分で投げてみて、どのタイプが合っているかを試してみましよう。
スタンダードスタンス
横と正面との中間で、ボードに対して体を斜めにして立ちます。右足のつま先をスローイングラインに付け、左足を斜め後ろに引いた形です。一番投げやすいスタンスです。
オープンスタンス
ボードに対して、体を正面に向けて立ちます。スローイングラインに両足とも付けて立ちますが、重心は、6対4で右足にかけます。
クローズドスタンス
体をボードに対して横に向け、スローイングラインに右足の小指側を付け、重心を右足にかけ、前傾姿勢をとって立ちます。
※上記のスタンスの説明は、いずれも右利きの場合ですので、左利きの場合は、それぞれ反対になります。
(5)投げ方(スローイング)
投げ方は、狙う点にまっすぐ手を伸ばす「ストレート型」と軽い弧を描いて振り下ろすようにする「扇型」があります。ダーツの飛び方は、ストレート型が直線に近く、扇型は放物線を描くわけです。一般的には、扇型のほうがコントロールが良いとされていますが、大切なことは投げるとき,体を動かさないことです。わきを締め、腕だけで投げるようにします。
良いフォームの条件は、投げる本人が楽であることです。自分に合ったフォームを見極めてください。体の体重を右足にのせて固定し、右ひじより先の、腕と手首だけで投げます。しかも、肩や腕、手足に余分な力は全く入れません。右ひじを支点にしたスイングは常に一定し、ダーツも一定の放物線を描いて飛んでいきます(右利きの場合)。
なお、初めのうちは、ダーツが狙った所に入らなくても気にすることはありません。一度悪い癖が付くと、それを直すには大変な努力が必要になりますので、まず正しい投げ方をマスターすることに力点をおくべきです。
よく「ダーツは集中力のゲーム」と言われますが、このような基本的な技術があってこそ、初めて集中力も生きてくるのです。
(6)ダーツボードの組み立て方
詳しくは「ダーツ盤組立説明書」をご覧下さい。
│ダーツ盤組立説明書│(PDFファイル・404KB)
(7)ダーツ(競技)のマナー
ソフトダーツを安全・安心に楽しんでいただくため、ケガをしないために4つのことを心がけて下さい。
- ダーツを投げる前に前方45度の範囲に人がいる時には投げない。
- 投げた後ダーツ盤からダーツを抜く時右に回しながら抜くこと。できましたら、ダーツ盤の下を支えて抜いて下さい。上の方に刺さった時は小柄な方は上まで届きませんので、お手伝いをお願いします。
- 投げる人がスローラインに経った時には静かにして下さい。
- 汚い言葉を発してダーツは投げない。“この野郎”“こんちくしょう”“おいこら”など
(8)ダーツ(競技)のルール
- スローラインを踏まない。
- 投げた後3本の合計点数を確認して記録員に報告して抜いて下さい。計算はできるだけ自分ですること、計算が苦手な方もいらっしゃいます、その方はお手伝いしてもらってかまいまん。
- 右利きの方は右足を前にして投げること。
(9)主な競技(ゲーム)の種類
【1】カウント・アップ
- 1スロー(3本のダーツを投げる)を8回投げて、獲得した点数で順位を決める。
- この競技は、個人戦、団体戦いずれも可
【2】アンダー・ザ・ハット
(プレイヤーは、自分の直前の人が出した点数を上回らなければ×となり、3回×になれば、そのプレイヤーは、失格となる)
- 最初の人が、3本投げ、点数を数える。
- 2番目の人は、その直前の人の点数より1点でも多くとれば、○。3番目の人は2番目の人より点数を多く取れば、○。1点でも少ない場合や同点の場合は、×が付く。
- 最後の方がクリアーすれば、1番目の人に戻る。
- 以上を繰り返していき、×が3つになればゲームからぬけていく。最後まで残った人がチャンピオンになる。
【3】ゼロワン
(301…スリー・オー・ワン、 501・・・ファイブ・オー・ワン)
- 順番に3本のダーツを投げていき、その点数を301又は501から引いていく。
- 早くゼロになった人が、チャンピオンとなる。
【4】ハーフ・イット
- 最初の持ち点
- 投げる点数、場所が決められている
- 投げる点数、場所に刺らなければ、その前の点数が半分になっていく。奇数になる場合は、1位の位を切り上げて計算する。
- 順番に、上記の点数、場所に投げていく。
- 最初,狙う点数は、15の場所なので、刺されば、40点に加算され55点となる。逆に刺さらなければ、持ち点が半分の20点になる。この場合、15の2倍、3倍に刺されば、その点数が加算される(2倍の場合は、70点 3倍の場合は85点となる)。
- 次は16なので、16のシングル、ダブル、トリプルのいずれかに刺されば、その点が加算される。刺さらなければ、その時点での点数が半分になる。
- 最後は、点数の多い人がチャンピオンとなる。
競技の順番の決め方
色々な方法がありますが、それぞれが1本のダーツを投げて点数の多い人から決める方法が一般的です。